ホウボウを食べた

いつも行くスーパーの中の魚屋に、ホウボウが並んでいました。30センチほどのもので1尾250円ほどと安かったので、腹出しをしてもらって購入。煮付けにする。プリッとした食感に白身で淡白だけど旨みの詰まった身が美味しい。赤い深海魚は美味しいという定説がまた裏付けられたぞ。残った出汁とアラはタローに食わせるのは惜しいので、これでコンニャクを炊くことにする。

写真の代わりに記憶で描いたホウボウ。全体の3分の1が頭というイメージだ。

写真の代わりに記憶で描いたホウボウ。全体の3分の1が頭というイメージだ。

ちなみに新鮮なもの、暖かく調理したものはなるだけ早く頂くのが、食材や作った人への最低限の礼儀だと思っています。したがって自分が作ったものでも常備菜的なもの除いて、写真は撮りません、というか撮れません。もう引退してしまった蕎麦屋の女将さんに聞いた話ですが、お客さんで一番嬉しいのは、こちらが蕎麦を出すのを箸を持って待ち構えるようにして食べてくれる人だそうです。蕎麦の三たて(挽きたて、打ちたて、茹でたて)と言いますが、本当は最後の釜場が命です。これは実際に体験しましたが、大きな釜の大量の沸騰したお湯に踊るようにくぐらせて、すぐさま水に上げて氷で冷やせば、私が打ったズル玉の蕎麦でも美味しくなります。そうしてなるだけ美味しくと駆けるように出した蕎麦は、箸を持って待ち構えるように食べて欲しいものです。そこで、スマホやらデジカメやらを取り出されたら、少なからずがっかりしますよね。失礼な話です。

お金を出しているのだから、好きにさせろというのも一理あるのかもしれません。でもよくあるグルメブログの類で、料理の画像がこれでもかと載せてあるのを見ると、そもそもこういう人は薀蓄をたれる以前に、ものを食べる、少なくとも他人が作ってくれたものを頂く資格がないと思えてしまいます。