カイツブリ

今朝は、川原に出るとカイツブリのカップルがいました。ウッケケケケケケケという甲高い鳴き声も、まだ私道から堤防に登る前から聞こえていました。カップルというには、まだ早いかもしれません。雌を追う男の子の挙動がまだギゴチないし、並んで泳ごうとするその距離感も微妙です。雌が潜水を始めると、その子も続きますが、とんでもない所(つまり雌と離れた所)に浮かび上がったりで、ああこれではまだ相手にされないな、かわいそうに。

カイツブリの親子。3年前の夏に、弟のカメラ(NIKON D300)で撮ったもの

カイツブリの親子。3年前の夏に、弟のカメラ(NIKON D300)で撮ったもの

カイツブリには、特にきまった発情期のようなものはないようで、これから秋にかけてが彼らの長い恋の季節になります。多い時には、いつも散歩する1kmくらいの間の川原に、3組のカップルがデートというか鳴き合わせや、潜水、水上滑空などの求愛行動を繰り広げたりします。夏も近づくと早くにカップリングできた2羽の間に雛がいたりで、見ていて愉快です。しかし、カイツブリの男の子は、よくそこまでやるなあというくらい雌の出す求愛資格試験のようなものに繰り返し挑みます。人間の男の子よりたいへんだよなあと、見ていていじらしくなってきます。おまけに彼らは、抱卵から巣立ちまでの育児も一緒にやるイクメンのようです。

タローのおかげで、もう何年も別に観察するともなく、こうしたカイツブリの様子を見ているので、最近では、あ、こいつらは間もなく恋愛成就だとか、こっちはまだまだ、人間で言ったら手も繋がせてもらえない段階か、もしかしたらダメかとか分かるようになってきました。だからって別にどうってことないんですけどね。人間のことをいい年したオッサンが出歯亀してたら気味悪いですが、野鳥相手ならいいでしょう。 今日は、ヒバリも鳴いていたし、セグロセキレイもチッチと空をかけています。ムクの野郎もぼちぼちギャアギャアと川原を我が物顔に歩き始めました。これからは朝の散歩も賑やかになります。