ヒノキの薄板

昨日、今日と材を引っ張り出しています。寸法を測り、鉋で木地を部分的に露出させ、色や木目を吟味して木取りを考えるという作業をを繰り返しています。展示会出展のための仕事のように厳密に大きさとか仕様が決まっていない場合は、材によって大きさとか仕口を変える場合もあります。もっと言うと、気に入った材を使う、それを活かすために何かを作る。そのために仕様や仕口自体を考えたりします。本末転倒とも言われるかもしれませんが、気に入った板を引っ張り出して眺めては、これを使ってあれを作ろう、これにしようと考え悩むのは、幸せな時間でもあります。

ヒノキの薄板。割れ、入皮などの傷を外して幅・2尺4寸、高さ・3尺ほどの無地の材が取れた

ヒノキの薄板。割れ、入皮などの傷を外して幅・2尺4寸、高さ・3尺ほどの無地の材が取れた

木を出していると、またヤモリがいました。今回も2匹一緒です。ただ前に見たものより明らかに小さいし色も薄い。まだ若いカップルのようです。よく知らないのですがヤモリというのは、こうしてツガイで冬を超すのでしょうか?それに重なった板の間の隙間というのは、居心地が良いのでしょうね。確かに、私だって冬越しに眠るなら、スレートの隙間やヒューム管の中よりは木の板の間を選びます。