追い込みをかけています

展示会を前に、4口の仕掛品を抱えている中で急な修理の依頼もあって狭い工房の中は収拾のつかない状態に。そんな中、昨日からお客さんのお嬢さんで東京芸大工芸科在学中の才媛が、20日間ほどの短期集中木工修行に来る。今時のかわいらしい娘さんだが、顔にヘンコと書いてあるし、くすんだ色の防寒着(ようするにドカジャンだ)をまとって電車で通ってくる。その彼女がまた大きな物を作ろうとしている。でまあ、かつてはここで3人一緒に仕事をしていたこともあったし、その時のように車をどけて、外にウマを並べて仕事をすればいいのだし、そういうワヤクチャな状況が嫌いでもないので、なんとかならあ。

10数年使ってもらった携帯式の麺打ち台。クリの脂が抜けてキリのようになっている。

10数年使ってもらった携帯式の麺打ち台。クリの脂が抜けてキリのようになっている。

寒くなって雑種犬タローが昼間からずっと小屋に籠って丸くなって寝てばかりいる。小屋のある裏は日当たりも悪いし、朝夕の散歩も、まだ日が短く暗いうちに済ますことになるし、さすがに不健康かなと思う。それに、昼間から寝てばかりで、こいつにまでボケられてはかなわない。それで、仕事に出る昼間は、日当たりの良い表に繋いで晒し者にすることにした。もともとこの家では私より古株の13才ということもあって、近所の人、通りすがりの人、通学の中学生などにかまってもらっているようだ。もともと、人間は皆友だちだと思っているような感じで、吠えないし敵意なしに近寄ってくる人には尻尾を振って愛想をする。昨日も初対面の芸大娘にかまってもらって、大喜びで敷物に与えたマットを咥えて遊んでもらおうとする。番犬にはならないし、なっていない。