タローシリーズ その1

前に紹介した鉄のアングルは、画像のような使い方をします。テーブルの天板を裏返して加工しているところです。吸い付き桟に埋め込んで木ねじで固定。溶接された他のアングルに脚、ヌキなどをやはり木ねじで固定します。木の中に埋め込んでしまうことも可能ですが、今回は鉄で補強してあることをあえて明示的にしたいと思っています。

スチールのアングルを吸い付き桟に埋め込む

スチールのアングルを吸い付き桟に埋め込む

市販のオフィス家具のように、脚部全体をスチールで構成するという選択肢もあって、いつかそれもやってみたいとは思っています。ただ今回は、あくまでも基本は木のテーブルで、鉄で補強することでこんな形にすることも出来るという事をテーマにしています。

私の以前の仕事は鉄筋コンクリートに関係していました。鉄筋コンクリートはRC・Reinforced Concreteと略称されています。これにちなめばRW・Reinforced Woodシリーズとか呼ぼうかと考えましたが、そのまんま過ぎて面白くない。それに、日本で生まれ育った私はアルファベットを安易に、なにかそれがクールでスマートであるかように使うのが嫌いです。ハイブリッド(木と鉄)という言葉も、いまは自動車産業の営業戦略用語になっていていやだな。それなら、ハイブリッド→雑種→雑種犬・タロ−という連想で、タロー・シリーズというのはどうかなと考えています。