辺野古新基地建設反対 沖縄を回ってみて感じたこと

沖縄には日本全体のアメリカ軍専用しせつの約70%が集中し、沖縄本島の約15%を占めています。

沖縄の米軍基地施設

これは沖縄県のホームページの中の沖縄の米軍基地の一節です。 現在の沖縄の基地負担を端的に示す数字としてよく目にするようになりました。

この数字の持つ意味とか深刻さは、沖縄で車を運転するとその一端がわかります。たとえば空港のある那覇市から本島中部人口集中する市町村を通って辺野古のある名護市に行きます。途中たいていは道路の片側か場合によっては両側がフェンスで囲まれています。つまりいつも米軍基地・施設の中や際を走っていることになります。大げさな事を言っていると思われるかもしれません。しかし前掲の沖縄県のホームページの地図を見れば沖縄本島の南北の丘陵地と本部もとぶ半島を除く中南部の都市圏の半分は米軍基地に占領されているかに見えます。実際にはこの中南部都市圏の9市町村の面積の22.6%を米軍基地施設が占有してますが、その中の幹線道路を走っていると道のどちらかに基地があるというのは感覚としても事実としても間違っていません。このように都市部の町が基地により分断されているというのは、都市計画上も社会インフラ、経済や観光、それになにより生活そのものや教育にとっても大きな制約・負担になっていることは明らかでしょう。

こういうことを書くと、また名前を出すのも汚らわしい例の関西の三文文士がそれは基地周辺に後から人が集まったからだ とか言い出しそうです(現に普天間海兵隊飛行場についてはそう言っています )。これも適当に言ってみただけの安倍晋三的流言の類だと言うのは沖縄に行ってみれば分かります。沖縄本島は小さな島です。車で一日かせいぜい二日あれば東西南北ほぼざっと回れます。私たちも辺野古での集会や座り込みの合間合間に南部戦跡から本島北端の国頭村くにがみそん辺戸へど岬まで観光を兼ねて回ってきました。それで気がつくのは現在米軍の基地・施設が専有しているのは平坦で農地や人が暮らしやすそうの所ばかりだということです。わざわざ山を削り谷や海を埋めるより平坦な良い地形のところを片っ端から基地にしていったのでしょう。それも宜野湾や普天間がそうであったように元々人が住んで農業や産業が営まれていたところだったのだと思います。

沖縄本島を回ってもうひとつ思ったのは、沖縄は四方を海に囲まれているといっても、もう辺野古や大浦湾のような穏やかで美しい海は他に残されていないということです。これは例えて言うと志摩の海や松島の海を埋め立てて基地を作られるようなものではないかと思います、沖縄の人にとっては。