マンガ描きも、木工屋の技能のひとつだと思う

先週の大雪で延期してもらった納品に明日伺います。チェリーのテレビボードです。

チェリーのテレビボード

チェリーのテレビボード

抽斗には、DVDとCDを収納。全開き。

抽斗には、DVDとCDを収納。全開き。

 

そろそろ四角四面の作りから抜け出したいと思いつつ、いざとなるとこうなります。まあ、これは昨年のうちにお施主さんと打ち合わせて、大きさ・仕様とだいたいの形を決めていたので、そのイメージ通りなんですけどね。色々事前にお話を聞いて、最初に描いたラフスケッチ(業界ではマンガと呼んでいます)を参考までに見てもらいます。もちろん、正式に発注をしてもらった段階でちゃんとしたCAD図面も描くのですが、一般のお客さんの場合、CADの三面図よりもこうしたマンガの方が分かりやすいようです。色々な要望や、仕様変更も最初のマンガを元にして最後までそれで通す事が多いように思います。

drawing2

ちなみに下のものは、水組のウォールナットセンターテーブルの最初のスケッチです。これも、だいたいそのまま形になりました。

drawing1

ウォールナット・チェリーのセンターテーブル

ウォールナット・チェリーのセンターテーブル

こうしたスケッチは、小学校の図画の授業を受けていれば、多少の巧拙はあっても誰でも描くことができるものだと思っていました。でも、お客さんに絵を描いてもらうとかえってイメージが混乱することがあります。頭の中にあるイメージと書かれる絵に全く関連がない、縦横高さの比率も滅茶苦茶、要するに絵になっていないわけです。ですから、お客さんが家具にしろ木工品にしろ、なにかご自分のイメージとかプランをすでにお持ちの場合、それを言葉で聞いてこちらでそれを絵にするのが一番確実で手っ取り早い。描いているうちにお客さんが覗いて、あ!そうそう、そういう感じ!とか言って喜んでもらうと、それだけで仕事が半分終わったような気になります。

こうしたスケッチ描きも、多少は適性もあるでしょうが、仕事の中で培われる別注家具屋の能力のひとつだと思っています。