苔玉

いつも訪れる森に行ってきました。結局去年は一度も行けなかったのですが、今年は夏から3度目になります。残念ながら、もう紅葉には遅かったのですが厚いVibram(ビブラム)の靴底と耳から伝わる落ち葉を踏む感覚を味わうだけでも山を歩く価値はあります。

芦生

落葉した森の中で、目を引くのが倒木に付いた苔の緑の鮮やかさです。

倒木に苔が付いている
苔


先日出展した暮らしに寄り添う木工展2010で、ディスプレイ用に苔玉を使いました。それは園芸店で買った物でした。でもせっかくこうして美しい苔がたくさん生えているのだから、すこし頂戴して自分で作ってみたいと思いました。今は便利なもので、ネットで苔玉 作り方で検索するとたくさんのサイトがヒットします。そのうちのいくつかに目を通させてもらうと、だいたい作り方の要領というか勘所はわかります。

園芸店で、必要な土と植える観葉植物を買ってきて作ってみました。 ケト土という盆栽用の土を元に、通気性を持たせるためにでしょうか、赤玉土を砕いてまぜます。だいたい7:3から6:4くらいの割合で良さそうです。そこに少量の腐葉土とくん炭混ぜるました。苔を貼り付け黒の木綿糸を巻いて固定しました。

苔玉
苔玉の拡大画像

実際には画像の状態から、植えた観葉植物の葉をさらに刈り込んであります。今日でちょうど一週間になりますが、どうやら落ち着いたようです。買ってきた土が余ってしまったので、調子に乗ってもっと作りたくなります。毎日犬の散歩に連れて行く道端や河原にも苔は生えていますが、どうも犬の小便や車の排ガスをかぶったような苔を連れて帰る気がしません。もっとも山の苔にしても、こんなごみごみした環境で土の団子に移されるのもいい迷惑でしょうから、これくらいにしておきます。