連休前に行ってきました。今から丁度100年前に出版された3人の若者の木版と詩で構成された雑誌です。その清新で美しいこと。CGもワープロもなかった時代の手彫りの版画の絵は、こんなにも生き生きとしているし、日本語のタイポグラフィは躍動感にあふれています。綴られた言葉も、その字が声を出して語りかけてくれるようです。65歳になったらパソコンやめるというのは、正しい。それにやめられるような気になりました。人生の最後の時間くらいは、こうしてタイプをして液晶に滲む文字で、言葉を使うのはやめよう。
あと、100年前とか、古いとか新しいとかは、関係ないのですね。若くて、貧してく、ひたむきであること。この3つが、何であれ清新で心に沁み入るような美しいものを作るための必須条件であると思いました。そうした若い人は、いつの時代でもいるし、私のようなもう若くない人間もいる。当たり前の話ですが、勘違いはしないようにしたいと思います。