自転車で東海道を走って帰りました

講座の開かれている老人ホームまでは、正味13キロほどで、自転車でタラタラ走って小1時間おおむね50分ほどの距離になります。今日の帰り道は地元から来ている人に教わって旧東海道を通りました。往路に使った国道1号線と違って走りやすく快適だ。もちろん車ではなくて自転車での話です。昔の街道は、曲がりくねって遠回りをしているように感じます。あれは、地形の微妙な凹凸の間をなぞるように丘を避け沢を巻いているからだと思います。自分の足で歩く、また馬を曳き荷車を押して歩くような場合、坂の登り降りが何より辛い。雨の日の水たまりや水没は最悪だったことでしょう。多少は遠まわりであっても、出来る限り平坦な道がありがたい。昔の街道というのは、そうして何十年、何百年の時間をかけて、あるいは試行錯誤を繰り返しながら作られてきたものなんだろうな。

自転車でゆくと、あるいは徒歩の場合よりも道の勾配をベダルにかかる負荷として繊細に感じることができます。先人の開いた道のありがたさを実感できます。逆に、今の「道路」を車に煽られながら走ると、それがいかに車中心・車本位の生身の人間に優しくないシロモノか良く分かります。

さて、ここをたとえば200年前、お伊勢参りの人が歩いていたのだと思うと愉快です。これから少しづつ横道にもそれて遊んでみたいと思っています。

ノキシノブ その2

私は、あまり上等でない木造の家並みの多かった四日市の下町で育ちました。今思い出しても近所は、万古焼の工場やその問屋、鋳物屋、大工、建具屋、畳屋、仏壇屋、左官屋の職人の住まいなど色々でした。私の実家もそうした中でタバコ屋兼ヨロズヤのような事をやっていました。だから、ノキシノブなんて珍しくもないはずで、逆にそれゆえかハッキリとどこで見たとか、どこにあったとか言う記憶がないのです。わびだ、さびだという感傷とは無縁な子どもにとっては、あんなものただ貧乏臭いだけの少しも美しくないシロモノですものね。気にもとめていなかったのだと思います。でも、百人一首の順徳院の歌を教わった時は、とくに疑問もなく軒端のしのぶを受け入れていたので、知ってはいたはずです。

その軒端のしのぶを、あらためてはっきりそれと意識して見たのは、今からちょうど10年前の大阪北部のある神社でした。願掛けをしてもらっていた、ある病気の治癒のお礼参りに訪れたのですが、促されて上げた目線の先、たしか手水舎(ちょうずや)の軒にノキシノブが茂っていました。もしかしたらもう自分はここにはいなくて、それで誰か偲んでくれる人がいたとしたら、あまりあるむかしのひとつになっていたのか。とか順徳院の歌がうかんでしばし眺めておりました。

洛東遣芳館のノキシノブ

洛東遣芳館のノキシノブ

写真は、去年の今頃、京都の五条問屋町下がるの洛東遺芳館で撮ったものです。たまたま春の公開時期に近くを歩いていて訪れました。江戸時代から続く紙問屋さんの邸宅と代々の当主収集の収蔵品を春と秋に公開してくれています。あまり訪れる人もないようですが、建物も、収蔵品もきちんと管理されたすばらしいところです。

とか書いていたら、行きたくなって来ました。しかし、この春の公開は5月5日までのようです。もう連休に入ってしまってからの京都に出かける気にもならないのでやめておきますが、既にお出かけを予定されている人はどうぞ訪ねてみてください。

 

 

ノキシノブ

昨日は、城下町ウォッチ→城のある山へ登頂→おいしい食事 という粋で中身の濃い休日を企画してもらいました。ありがたくも嬉しいことです。58才となりました。途中からの雨もご愛嬌。晴れ男、晴れ女をそれぞれ自認してるものがバッティングするとお天道様がウザったく思って雨を降らすのか、なぜか雨が続きます。不思議なものです。

待ち合わせの前に、19の春に今はもう亡くなった叔父に連れられて歩いた所を覗いてみる。39年ぶりということになる。そこで見かけたもの。コンクリートの軒端(のきば)のしのぶということかな。

コンクリートに生えたノキシノブ

コンクリートに生えたノキシノブ GXR A12 28mm


百敷ももしきやふるき軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり

家にも百人一首のカルタはありましたが、もっぱら坊主めくりをするばかりで、歌などなにも知らなかったと思います。学校の古文の授業で習ったのでしょうが、私はこの歌がなぜか気に入って諳んじていました。ももしきモモヒキと読み替える子供らしいいたずらではなくて、下の句のなほあまりあるむかしなりけりという調子の良い語呂が気に入っていたような記憶があります。

sinobugusa2

裏をさらけ出されてしまった問屋街 GXR A12 28mm

再開発?

再開発? GXR A12 28mm

天満周辺を散歩してきました

今回の展示会では、期間中に大阪を3往復し、その間1泊しました。年齢からしてもかなりキツイ日程でしたが、それでも合間を見つけて当番以外の時間とか前後の時間を利用して付近を散歩してきました。

毛馬第一閘門

毛馬第一閘門

会場隣のタバコ屋

会場隣のタバコ屋

JR天満駅前

JR天満駅前

 

フジハラビル

フジハラビル

 

 

最近、あるタブレット端末を買ったのですが、それにあるソフト(アプリとか呼ばれている)を入れて、タブレットのGPS機能を使って散歩のコースを辿ってみました。

3月7日午前の散歩コース、5.8キロ 1時間59分

3月7日午前の散歩コース、5.8キロ 1時間59分

3月7日夕

3月7日夕、3.2キロ 60分

3月8日朝

3月8日朝、2.8キロ 50分

このタブレット(Nexus7)のことは、また記事をあらためます。

 

また京都漫遊、天神さんから三月書房へ

昨日は、京都へ納品でした。お施主さんは前に触れた西陣にお住まいです(京都・西陣)。この日は、約束の9時ちょうどくらいに到着して、小卓を納め代わりに使って頂いていた卓袱台などを積んで、10時くらいまで雑談。その後、車を置かせてもらったまま、近くの北野天満宮に行きました。25日は、いわゆる天神さんの市の立つ日です。私は、こうしたガラクタ市のような催しが大好きで、京都にいた頃は、21日の東寺の弘法さん、25日の天神さんには、休みが重なる時は必ずのように出向きました。大阪に移ってからは21日、22日の四天王寺の市がそれに代わりました。

買ってしまったのは、砥石と真鍮の曲尺に壊れた錠前。都合5000円でした。あと、ちゃんと使える鍵つきの古い錠前とか、日本画の岩絵具のけっこう上等そうなものとか、錫の入れ子のかわいい箱とかに目が行きましたが我慢しました。またぞろ砥石なんか買って、お前あと何十年木工やるつもりかという事ですが、ひと目見て、これはイケると反応してしまったのでしかたありません。

天神さんで買った、砥石、曲尺、錠前

天神さんで買った、砥石、曲尺、錠前

お施主さんにお昼をごちそうになり、もう一度市に戻ろうかと迷いましたが、この日は別のところに寄ることにしました。寺町二条の三月書房です。この本屋さんにも京都にいた頃はよく通いました。この本屋さんのことは、また別に書きたいと思います。

ここで、1時間ほど立ち読みをして、買った本は下のようなもの。見事にジャンルはバラバラですが、これをわずか二間間口の街の小さな本屋が置いているのもすごいでしょう。いずれも定価の50〜60%オフでした。3冊で5,000円でお釣りをもらえました。結局、あわせて10,000円の散財ですが、50過ぎのおっさんが一日遊んでもらったのだから、安いものだと思うことにします。まあ、低収入の上にこうした発想が、貧乏に拍車をかけているのも分かっているのですがね。

三月書房で買った本。池田三四郎、秋山清、アドルノ

三月書房で買った本。池田三四郎、秋山清、アドルノ

夜に所用があったので早めに切り上げて帰路につきましたが、途中三条通りで見かけたシュールとも言える光景。耳なし芳一の御札の話を連想します。学校をなにか悪いものから守っているようにも見えます。やっている人がおそらく意識していない分、余計に面白いのだと思います。

確か渋滞情報の観測点のひとつになっていたと四宮バス停前 GXR A12 28MM GIMPでレタッチ

確か渋滞情報の観測点のひとつになっていた四ノ宮バス停前
GXR A12 28MM
GIMPでレタッチ

連休初日に京都に行く

もう、一昨日のことになりますが京都に行って来ました。例によって、仕事兼遊びの貧乏性仕様の日程です。

まずは、東寺の終い弘法に寄ります。京都に居た時以来ですからから、20数年振りになりますか。続いて西陣の稲垣機料(株)さんにむかい現行品として作られている綿繰り機を拝見。さらにお近くのお客さん宅にその日納品のメーカー品のソファを拝見しながら、作らせてもらう他の家具の図面を見てもらいました。

今出川通りの景色

今出川通り
RICOH GXR A12 28mm GIMPでパースペクティブ修正

弘法さんでは、何も買うまいと思いながら、おもしろい形の小さな面取り鉋と、若い陶芸家の皿と母子+嫁でやっている陶房の小鉢を買いました。稲垣機料さんでは、お話を聞いているうちに、結局綿繰り機を買ってしまいました。それぞれまた別に記事にしたいと思います。加えてあたらしいお施主さんには正月用とのことで日本酒をいただき、雨の中結構な荷物を持ってバスで京都駅に、途中渋滞で小一時間満員の車内で蒸せられて、かなり疲れました。


古い、もう何年も開かれたことのないようなドアを見かけると、それを開くとなんだか別の時間と空間に通じるような気がして心惹かれます。単純にドラえもんのどこでもドアからの連想に過ぎないのかな。

京都・西陣

千本釈迦堂

千本釈迦堂 RICOH GXR A12 28mm

今日はあたらしくいただいた仕事の打ち合わせに京都・西陣に出向く。京都には学生時代を含めて16年間ほど暮らしたが、西陣界隈というのは土地勘もない。打ち合わせの前、1時間ほど早く着いて付近を散策。打ち合わせの後には、色々スポットを教えてもらってまた歩く。教えてもらったおいしい団子屋さんは、やはりすでに売り切れだった。中の老婦人いわく「さっき売り切れたとこや。すんません。」「さっき」というのは、2時間前かまたは応仁の乱の後という定番のジョークかと考える。

団子屋さん・日栄堂

日栄堂 RICOH GXR A12 28mm

上七軒

上七軒 RICOH GXR A12 28mm